amakioto archive
アマキオトダンスの実験vol.1 『アマキオト』 (2012年11月 府中uma-merdre)
八畳間で織りなされる女たちによる密やかな儀式。 ぽとりとこぼれ落ちるあれこれを おぎゃあと産んで。 振付・構成:伊東歌織 出演:高野美和子/堀菜穂/杉本朝美/伊東歌織 音楽:大堀太輔 音響・照明:大島亮 八畳間と深い関わりを持つ,神社などの祭礼で見かけることのある「神楽」。神楽の舞の演目の一つである「鳥舞」と「身体を供える」をコンセプトに四人の女性ダンサーと高貴な遊びを紡いだアマキオト処女作。 |
photo by kazushi hirota
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アマキオトダンスの実験vol.3『四角形のゆううつ』
(2014年5月 gallery COEXIST-TOKYO/EARTH+GALLERY) 「決められたことをひたすら続けることの重みの中には何が眠っているのだろうか?」 振付・構成・演出:伊東歌織 出演:宝栄美希/京極朋彦/松本雄介/杉本朝美/島崇/福澤香織 音楽:村山政二郎 照明:東沙織 白い四角形から連想される3つの次元と「愛とシミュラークル=(もとの意味が解らないほどに形骸化した記号)」を手掛かりに3組の男女が決められた振付、決められた経路と歩速をただひたすら繰り返してゆくことで構成された作品。 会場であるホワイトボックスと対面のカフェの景観を利用し、客席は3種類用意した。演者の踊っているテーブルを両サイドで囲むような席(個体距離)/一階席(社会距離)/ガラスで隔たれた2階席(公衆距離)を観客自身に選んで貰い、途中で席替えも行った。これは「良かれと思って作られた、とあるシステム」がある人とっては居心地の良いものだが、ある人にとっては苦しみを生むものになり得ることを再現するために観客の座る席(選ぶ席)によって見えてくる物語、感じられる体感が異なるような仕組みをつくりたかった。 |
photo by bozzo
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Yokohama dance collection 2016competitionⅠ奨励賞受賞作品 『四角形のゆううつ~デュオバージョン~』(2016年2月 横浜赤レンガ倉庫) あなたが忘れてしまったことを思い出せるように、あなたの体内にあなたの心を入れた。 ―エジプトのコフィン・テキスト より― 物語は姿を消してしまった 四角く象られた闇の中で ひたすら続く差異の運動 その果てに残るもの 振付、構成、出演:伊東歌織 出演:京極朋彦 照明:岩城保 音楽:村山政二郎 美術:山下昇平 形骸化された振付を繰り返すこと/とあるシステムに則った音楽と照明を同じ時間軸で舞台にあげ、20分間でどのような感情が沸き上がるかを実験した作品。初演より一層肉体にフォーカスし、シンプルな形(フォルム)から形への移行の途中に浮き上がるものを探るとともに、日本の古来の姿をより作品に内包させることを目的とし島根県出雲市で滞在制作を行う。 横浜ダンスコレクション総評 |
photo by Yoichi Tsukada
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